僕の名前は悠真。夏休みももうすぐ終わりだ。毎年、夏休みが終わると、なんだか少し寂しくなる。でも、今年の夏は特別だった。僕には忘れられない思い出ができたからだ。
僕は毎年、夏休みになると、おばあちゃんの家に行くことになっている。おばあちゃんの家は山の近くにあって、周りには自然がいっぱいだ。普段は都会に住んでいるから、こういう場所に来ると、心が落ち着く。
今年もおばあちゃんの家に遊びに行ったんだけど、少し不安なことがあった。僕の親友、健太が、最近少し変わってきたように感じていたからだ。学校で会うと、いつも元気だった健太が、何だか元気がないように見えた。だから、僕は少し心配だった。
おばあちゃんの家に到着した日、僕は健太に電話をかけた。「健太、今度一緒に山に登らない?」そう言うと、健太は少し驚いた声で答えた。「本当に?でも、あんまり登れるかどうか…」それでも、僕は無理にでも誘ってみた。
その日、僕たちは山に登ることにした。登り始めると、健太は少し遅れがちだった。でも、途中で僕は健太がどんどん楽しそうに見えてきた。空気が澄んでいて、木々の間から光が差し込む様子がとてもきれいだった。
健太もその美しい景色に心を奪われて、次第に元気を取り戻していった。山の頂上に着いたとき、僕は思わず言った。「見て、健太。こんなにきれいな景色、久しぶりだよね。」
健太は笑顔を見せて、「本当にそうだね。ここまで来てよかった。」と言ってくれた。僕はその言葉を聞いて、少しホッとした。
帰り道、健太が「ありがとう、悠真。少し元気が出たよ。」と言ってくれたとき、僕は嬉しくて胸がいっぱいになった。健太と過ごしたこの時間が、僕にとっても大切な思い出になった。
夏休みが終わる前に、僕はもう一度、おばあちゃんの家に行くことを決めた。そして、健太にもまた一緒に来てもらいたいと思った。これからも、どんな時でもお互いに支え合える友達でいたいと思ったからだ。